こんにちは。エドガーです。
前回までの記事ではマジシャンが実際にマジックを行う時に使っている「トランプの選び方」,「トランプの持ち方」そして「基本となる混ぜ方」を説明してきました。
正直,ここまでは練習をしなくてもできてしまう方も多いと思います。
ですがここからは,練習したことのない人には真似することが難しいと思われる技術を解説していこうと思います。
逆に言えば,ここで紹介する技術をマスターするだけでも少し周りの友達を驚かせられるかも知れません。
それではさっそく始めていきましょう!
トランプを綺麗に広げる「スプレッド」
まずは一つ目は,スプレッドと呼ばれるテクニックです。
マジシャンが,テーブルの上で扇状にトランプをサッと広げている様子や,カードを選んでもらう際に空中でトランプを広げている様子を見たことがあるでしょうか。
特にテーブルでトランプを綺麗に広げ,ウェーブのようにトランプをひっくり返していく様子は見ているだけでも気持ち良いですよね。これをするだけでお客さんに驚いていただけることも少なくありません。
テーブルスプレッド(リボンスプレッド)
まずはテーブルスプレッド(リボンスプレッド)についてご説明します。
(※こちらの動画は解説とはやり方が異なりますが,原理は同じです。)
持ち方は右手のストラドルグリップで,フリーの人差し指をトランプの左側に当てます。
そして人差し指をだんだんとテーブルに押し付けるようにして広げていきます。ここの力加減が難しいですが,何度かやっているうちにつかめてくると思います。
直線的に広げる場合は関係ないのですが,扇状にするときにはゆったりとした曲線になるように広げ,円が小さくならないように気を付けてみて下さい。
また,テーブルが滑りやすいとなかなか上手くいかないと思いますが,クロースアップマットと呼ばれるマジシャンの使っているようなマットはまだ持っていないと思いますので,カーペットなどの上で練習してみると良いと思います。
ベッドの上でも,マットレスがある程度硬いものであれば練習できると思います。
空中でのスプレッド
続いて,空中でのスプレッドについて解説します。
マジシャンが「適当にカードを1枚選んでください」というセリフと共にトランプを広げている様子を一度は見たことがあるのではないでしょうか。
空中スプレッドの滑らかさと大きさでそのマジシャンがどれだけトランプと触れ合っているか分かるとも言われていますので,ぜひ積極的に練習してみて下さい。
ポイントは2つだけです。
1.最初に右手で上の方から受け取っていきますが,この時に親指の付け根の方で受け取ります。
2.スプレッドの下で両手とも指を目いっぱいに伸ばし,片手でできる限り多くのトランプを保持します。
この2点を押さえたら,あとは下記の動画の動きをまねながら動きを手にしみこませるように練習してみて下さい。
トランプを空中で綺麗に分ける「スイングカット」
続いては前回お話ししたカットの派生形で,スイングカットと呼ばれる技術です。これをマスターしておけば,テーブルの無い状況でも難なくマジックを演じることができます。
また,熟達すればシャッフルとしても使うことができます。
動きの参考に動画を載せておきますので,文章と動画を交互に見ながら細かな動きまで追ってみて下さい。連続でスイングカットを行っているものは,初めのうちは無視して構いません。
1.まずは右手にストラドルグリップでトランプを持って下さい。この時,できる限り右寄りに持っていることが望ましいです。
2.フリーになっている人差し指を奥に伸ばし,半分くらいのところで持ち上げます。この状態で親指を軸に持ち上げた束(パケットと呼ぶ)を左に回転させます。
ここが一番難しいと思いますので,持ち上げた状態でも人差し指が自由に動かせるように練習をしてみて下さい。初めのうちはぎこちなくて構いません。
3.今度は左手で受け取ります。ここで注目してほしいのは受け取る位置です。親指と人差し指でつまむのではなく,左手の親指の付け根辺りで受け取ります。
こうすることで,受け取ったあとそのままディーリングポジションで持つことができます。
選んでもらったカードを自然な動きの中でトランプの中に戻すことが基本的な使い方となりますが,実はその動きがマジックを違和感なく演じる上で重要だったりします。
【トランプ入門編】まとめ
入門編のテクニック解説は以上となります。皆さんはどのくらい動きを追うことができたでしょうか。
テーブルスプレッドはいきなりできてしまう方も中にはいますが,空中スプレッドやスイングカットはなかなか難しいと思います。
しかし,どちらも習得までにそこまで時間は掛からないと思うので,今のうちにマスターしておくと他の動きを覚える際にも役立つと思います。
さらに難易度は上がりますが,次回の初級編でお会いしましょう!
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