こんにちは。エドガーです。
さっそく今回から本格的にマジックの話に入っていこうと思います。
まずはマジシャンの必需品ともいえる,トランプについてお話します。
マジック用のトランプを選ぶにあたって,注目すべき点をいくつか紹介していきたいと思います。記事内では,無難なトランプの選択から私が普段から愛用しているトランプまでいくつか紹介しますので,ぜひ最後まで読んでいって下さい。
トランプを選ぶ際の基準について
ひと口にトランプと言っても,100円ショップで手に入るものから,ドン・キホーテなどのおもちゃコーナーで買えるもの,東急ハンズやマジックショップといった専門店で買えるものまで幅広く存在します。
最終的にはご自身の気に入ったトランプを使っていただければ良いのですが,スタンダードなものを知っておくという意味で,
・紙製のトランプであること
・ポーカーサイズであること
まずはこの2点に注目していただきたいと思います。
マジックで使いやすいのは紙製トランプ
まず紙製という点についてです。紙製トランプと比較されるのはプラスチックトランプです。プラスチックトランプは耐久性に優れ,汚れや浸水にも強く,かなり思い切って湾曲させても元の形に戻ります。
しかし,静電気でカード同士がくっつきやすいという最大の欠点があります。(マジックの解説の中で登場すると思いますが,マジックにおいてカードに曲げた跡が残りにくいというのも実はマイナス要素だったりします。)
それに対してマジックでよく使われる紙製のトランプは,エンボス加工という表面加工が施されているものが多く,トランプ同士のすべりが良くなっています。
トランプ1枚1枚を繊細に扱うマジックにおいて,このすべり具合は非常に大切です。
サイズに注意しよう
続いてポーカーサイズという点についてです。そもそも皆さんはトランプにサイズの違いがあることを知っていたでしょうか?
一般的にはポーカーサイズとブリッジサイズと呼ばれる2種類があります。100円ショップなどで売られているトランプにはブリッジサイズが多いと思います。
基本的にマジシャンが使っているのはポーカーサイズです。カジノで使われているトランプもほとんど全てポーカーサイズです。なので,特別な理由がない限りはポーカーサイズで練習しておいた方が応用がきくのです。
ちなみにブリッジサイズは横幅が狭く,縦はポーカーサイズと変わらないため少し細身です。世界的に見れば需要が少なく,手のひらの小さな人が多い日本だからこそよく見かけるとも言えます。
実際どんなトランプが使われているか
以上のことを踏まえ,一般的にマジックでよく使用されているトランプをいくつかご紹介します。
BICYCLE
まず,テレビなどでも見かけることの多い,「BICYCLE(バイシクル)」です。こちらは世界最王手のカード会社であるUSPC社が販売しているトランプで,同じBICYCLEという名前で様々な種類が展開されているものの,基本的にはどれもマジックで使用するのに申し分ない品質です。
身近なところでは,ドン・キホーテやAmazon,東急ハンズ,コストコなどで購入することができます。
Tally-ho
続いて,「Tally-ho(タリホー)」というトランプです。こちらもUSPC社の手掛ける商品で,品質は申し分ありません。マジシャンの前田知洋さんは,ご自身のオリジナルバージョンを持っており,テレビに登場する際には必ずこちらのトランプを使用していました。
Bee
最後にもう一つだけ,「Bee(ビー)」というトランプもご紹介しておきます。こちらも例によってUSPC社のトランプですが,上記の2つと異なるのは背面のデザイン(バック,バックプリントなどと呼ばれる)が特殊なことです。
ダイアモンド柄がパターン模様として一面にプリントされており,さらにカードのフチに白いラインが入っていません。
これによって,カード同士の境目が分かりづらくなっています。悪く言えば見づらいトランプですが,相手からも判別しづらいということは,アイデア次第ではマジックに有効活用できるということになります。
そのうち解説しますが,ギャンブリングテクニックと呼ばれる,ギャンブルの場面で使われていた技法をマジックに取り入れたものを行う際によく用いられます。
個人的に愛用しているトランプ
一般的なトランプ紹介のついでに,私が普段から使い続けているトランプをご紹介しようと思います。
私自身トランプを集めることも好きで,BICYCLEなどのよく見かけるトランプのほかに,数十種類のトランプを持っています。
トランプにはデザインだけでなく,柔らかさや紙の質といった個性が様々あります。
特殊なトランプやマジシャンの間で流行っているトランプのご紹介はまた別に記事を書こうと思いますので,ここでは1種類のトランプだけで100個近くも保有しているお気に入りのトランプをご紹介します。
それはずばり,「BICYCLE ゴールド・スタンダード 」というトランプです。
BICYCLE ゴールド・スタンダード | frenchdrop
「え?またBICYCLE?」と思われた方もいるかもしれませんが,こちらのトランプは先ほど紹介したBICYCLEとは紙の品質も裁断方法も異なるのです。
それゆえに,同じ使い方をしていても,こちらの方が長持ちします。
そしてカードの柔らかさの点からも,とても手に馴染みやすいのです。
お値段は少し高くなってしまうので初めから持っておく必要はありませんが,マジックにのめり込み始めたらぜひ買ってみてはいかがでしょうか。
トランプは消耗品!?
最後に,トランプに対する認識がマジシャンとそうでない方では異なると思いますので,注意点を述べておきます。
マジックの道具としてトランプを使用する際,トランプは消耗品となります。紙製であるがゆえに,練習しているうちに汚れや湿気を含み,滑りが悪くなったり,カード同士が張り付いたりと,どんどん使いづらくなっていきます。
少しもったいなく感じるかもしれませんが,使い古したトランプも使い道がないわけではないので,ここは割り切って適度に新しいトランプを買い足していきましょう。
正確な数は分かりませんが,私の家にも使い古したものからストックしてあるものまで合わせるとトランプが数百個はあると思います。
正直,初めのうちはトランプしか使いませんので,他の趣味と比べればお金はかからない方だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は初回ということで,マジックに必要な道具であるトランプを選ぶ基準と,これを買っておけば間違いないというトランプをいくつかご紹介しました。
次回から始まるトランプの扱い方の記事を読む際には,ぜひお手元にトランプを用意して実際に触りながら練習してみて下さい!
コメント