こんにちは。エドガーです。
前回の記事でご紹介した,「テーブルスプレッド」「空中スプレッド」「スイングカット」は習得できたでしょうか。
おそらく,多くの方はまだ形になっていないのではないでしょうか。
というのも,マジックにおけるトランプもサッカーやバスケなどと同じく,使う道具に手が馴染むまでの時間が必要なのです。普段からトランプに触れて練習を続けることで,自然と手がその動きを覚え,だんだんとマジシャンのような動きに近づいていきます。
大事なことは毎日トランプと触れ合うことです。音楽を聴きながらやテレビ,YouTubeを見ながらなど他のことに集中していても大丈夫です。とにかく,手とトランプが馴染む時間を作ってあげましょう。
さて,入門編を通ってマジックの世界に足を踏み入れたら,続いては初級編です。さっそく見ていきましょう。
トランプで「ドリブル」?!
まず初めは,マジックにおけるドリブルをご紹介します。
ドリブルはトランプを地面との平行を保ったまま,パラパラと連続的に落としていくテクニックです。
マジックで使う際にはカードを選んでもらうときによく登場しますが,これを応用した技法がいくつもあるので今のうちにマスターしておいて損はありません。
初めは指の力の調節が全然できずに,イライラしてしまうかもしれませんが,このテクニックも例に漏れず慣れれば簡単に感じるようになります。
マスターすればテレビやYouTubeを見ているときでも,手が空いていれば自然と練習してしまうほど癖になるテクニックです。
まずは動きが想像しやすいように以下の動画を見てみて下さい。
1.まずは右手のストラドルグリップでトランプを持ちます。この時,親指は左手前のコーナー付近,中指・薬指・小指はトランプの奥の辺を支え,人差し指はトランプの左側の辺を軽く押さえておきます。
2.親指はトランプに対して垂直に持つのではなく,平行に近い形で持つことでトランプを弾きやすくなります。
3.特に難しいのはトランプの前側を支えている3本の指の動きです。
親指と同時にカードを離していく必要があるのですが,こちらも親指と同様に垂直に立ててしまうのではなく,トランプを手全体で握り込むようにして自然と3本の指を倒していくとカードを落としやすくなります。
細かな指の動きや配置でやりやすさがかなり違いますので,動画を見て参考にして頂くとともに,ご自身でベストの位置を探してみて下さい。
※動画内では初めの2回は右奥のコーナーと左手前のコーナーを持つドリブルをしていますが,解説しているのはその後に行った動きのものであり,この先の応用を踏まえても,コーナーを持つより前後の辺を持つやり方で習得しておいた方が良いと思います。
トランプを扇子のように広げる「サムファン」
続いてはサムファンと呼ばれる,トランプを扇子のように広げるテクニックの解説です。カードを選んでもらうときに使ったりもしますが,なによりもカッコいいですよね。
ファンを広げてカード全体をお客さんに見せることで,トランプに何も仕掛けが無いことを明示的に示したり,実はカードを位置をコントロールする時にも使えるので覚えておいて損はありません。
ただし,初級編とはいえ,一朝一夕に習得できるテクニックではありません。少しずつでも良いので練習を重ね,2週間後,1ヶ月後にできるようになっていることを目指してみて下さいね。
1.左手でのトランプの持ち方
2.左手の親指と人差し指(or 薬指)で扇子のような回転軸を作ること
3.右での親指は円弧を描くように広げる
この3点に注目して以下の動画を見て練習してみて下さい。
【トランプ初級編】まとめ
いかがだったでしょうか。あまり詰め込みすぎても練習が嫌になってしまうかもしれないので,初級編でのご紹介は2つだけにしておこうと思います。
単純な難易度だけでなく,マジシャンが使用する頻度なども加味してテクニックの順番を選考していますので,難しく感じられてもそれはあなたの器用さのせいではありません。
特にサムファンは習得までにかなりの時間を要する方もいますので,焦らず少しずつ練習してみて下さい。私自身も綺麗にできるようになるまでに1ヶ月以上かかったと思います。
では,次回の中級編でお会いしましょう!
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